2017ユーキャン新語・流行語大賞の選考委員特別賞を受賞した中学生棋士・藤井聡太四段(15)が達成した公式戦史上最多の「29連勝」による広告効果が、約185億円相当にのぼることが、12月2日までに分かった。藤井四段は昨年12月24日、加藤一二三九段戦でデビューすると、そのまま約半年に渡り無敗を継続。従来の記録を30年ぶりに更新する29連勝を達成した。将棋に関心が低かった大人、子どもまでを巻き込んだ藤井フィーバーの源、「29連勝」の効果は絶大だった。
広告効果については、藤井四段が29連勝を達成した6月26日と翌6月27日について、テレビ、WEB、新聞などで取り上げられたものを、日本将棋連盟が独自に試算。広告費に換算すると、約185億円相当だった。同連盟によると、記録達成の前後から藤井四段の関連グッズが売れ、将棋対局時の昼食や夕食(将棋めし)が注目を浴び、さらに小学生向けの将棋教室や将棋大会も、前年に比べ参加者が増加傾向になったという。
直近では、11月19日に開催された「将棋日本シリーズテーブルマークこども大会・東京大会」が、前年比138.3%の2601人が参加を記録。こども大会の後に行われたJT公式戦(豊島将之八段vs山崎隆之八段)までの総来場者は前年比136.5%の9953人となった。
記録達成後は、将棋専門誌や普段から将棋を扱っている媒体以外の露出も増えたことで、トータルの広告効果、経済効果はさらに大きかった模様だ。
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