9日、東京地裁に現れたサイボウズの青野慶久社長。「名前が変わるという精神的ストレスだけではなくて、経済合理性から見ても日本の損失になっていると訴えたい」「通称使用で困っている方々、別姓にした方々の旧姓に法的な根拠を与えてほしい。それだけでたくさんの人が救われる」として、国を提訴したのだ。
 2001年、結婚を機に妻の姓にした青野氏。男性が女性の姓に変えるケースは全体の4%ほどだというが、「世の中には旧姓で働き続けている人がたくさんいるし、『青野』を使い続けようと思っていた。妻が変えたくないと言うので、じゃあ自分が変えてみようかなと、気軽な気持ちだった」。