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 90年代後半に大流行したルーズソックスなど、世代ごとに様々なブームや社会現象を巻き起こしてきたJKたちの服装。最近、そんなJKファッションに変化が生じているという。

 原宿の制服専門店「CONOMi原宿店」では、学校指定のものではないブレザー、リボン、カーディガンなど、スクールファッションを彩る様々なアイテムを販売しており、自分だけの制服スタイルが作れると今どきJKの人気を集めているが、「多い時で3割くらいが海外からのお客様」(横山豊子副社長)なのだという。

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 中国からの観光客に尋ねると「上海で日本のJK制服を着ている人は多い。私も休みの日に着ているし、大学に行くこともある。『カワイイね!』『どこで買った?』と聞かれる」「私の友達は仕事の時でも着ている。日本のJKの制服を着て集まるパーティもある」といった答えが帰ってきた。中国だけでなく、フランスやイタリアなど世界各地で女子高生の制服ファッションショーが開催されているという。

 そんな日本のJKファッション=制服の着こなしには、景気の良し悪しも関係しているという。12日放送のAbemaTV『AbemaPrime』では、番組レギュラーのハヤカワ五味紗倉まな、黒田穂川果音がそれぞれJK時代のトレンドを振り返りつつ、JKファッションのいまを考えた。

■景気とスカート丈がリンク?

 これまでのJKファッションをスカート丈で見てみると「アムラー世代」(90年代後半~)、「マイクロミニ世代」(2002年~)、「盛り世代」(2007年~)、そして現在の「自然体世代」という具合に大別でき、少しずつ長くなっているようだ。これに日本経済を重ね合わせると、景気の回復や上昇、そしてリーマンショック・東日本大震災による景気の落ち込みと符合しているという。

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 JKマーケティング評論家の中村泰子氏は「高校生は色々なことに敏感なので、世の中に合わせて元気になる。逆にリーマンショック以降は、親の仕事が変わったり転校する子がいたり、お小遣いがストップする子がいたりと、不景気を肌で感じていた」と話す。

 また、「少子化」も関係しているという。2003年には5450校あった高校の数は、2017年には4907校に減少。生徒獲得競争も激化した。制服で学校を選ぶ生徒もいることから、制服をかわいくする学校も現れ、結果的に着崩さないスタイルの流行につながっているというのだ。

 現在の「自然体世代」は、メイクもファッションアイテムも落ち着いている印象を受ける。昔ならワイシャツをブレザーの外に出して胸元を見せていたが、今はボタンはしっかりと留め、着崩さず清潔なイメージを保ち、そこにアイテムをプラスして個性を出す。現役JKたちは「ごちゃごちゃしちゃうと制服とあんまり合わないけど、スポーツブランドだとシンプルに、やり過ぎにならずかわいい。より多くの人に受け入れられやすく、いかにかわいく女子高生らしくいられるかみたいな」「作ったかわいいよりも、ナチュラルなのがかわいいかなって」と説明する。

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 そんな変化に合わせ、学生制服業界も動く。大手ファッションブランド「BEAMS」も学生制服を手がけた。現在のトレンドを取り入れた自然体な仕様で、担当者は「学生服としてこのまま着ていただいて、かわいく、よりかっこよく見えるようなところを意識している」と話す。

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 一方、2012年以降はアベノミクスで景気は回復に向かっているが、JKのスカート丈は長くなったままだ。中村氏は「最近のJKは大人のように堅実。社会にも関心があり、現実派」と話す。景気は上向いているが、手放しで浮かれてはいられない雰囲気を敏感に察知しているのかもしれない。(AbemaTV/『AbemaPrime』より)


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