あっという間に幕を閉じた初場所。初場所はその年の最初の場所という事で、力士の方も、会場の雰囲気も、ファンの方も一番緊張感があるように思います。そして雪が積もった国技館はとっても綺麗で…幻想的で粋な感じが美しかったです。
そして栃ノ心関の初優勝！！！！！ 中盤戦まで怪我から復帰した鶴竜関が、完璧な相撲で引っ張っていたので正直誰も止められないのかなぁ？と思っていたので驚きました。
個人的に良かった取組は優勝を決めた14日目。松鳳山戦です！ 立合いから松鳳山関が突っ張っていくのですが、栃ノ心関も激しく突いていき、いなされても残って、左を差して寄り切り！！ 全く下がらないズシッとした下半身と、上半身のパワーが圧巻でした。何よりも右からのおっつけの圧力が凄かったです！
今場所の栃ノ心関は身体のハリツヤと筋肉の盛り上がり具合など、万全な状態なのがよく分かりました…と話し出したら止まらないです（笑）栃ノ心関は、三役経験があるにも関わらず大けがで幕下まで陥落した苦労人です。けがから復帰されてすぐ私が国技館で入り待ち出待ちをしていた時、荷物も自分で持っていて付け人さんもいない栃ノ心関の姿は今でも忘れられません。そこからここまで復活されて…並大抵の努力では出来ないことだと思うし、想像できないくらい努力されたと思うと、今回の優勝はぐっとくるものがあります。
優勝インタビューでお話しされてた「親方、女将さん、春日野部屋の皆さん、後援会の皆さん、私の国の皆さん…」の部分は聞いているこっちが胸がいっぱいになりました。栃ノ心関の人柄が伝わる場面がたくさんあってファンとして幸せな気持ちになりました。 春日野部屋の前で親方との熱いハグは涙なしには見れなかったなぁ。。
千秋楽が終わった今も良い余韻に浸っていられます。考えてみれば、白鵬関、稀勢の里関、鶴竜関の3横綱や若手の力士が期待されていた場所前。想像してた15日間とは全く違って、終わってみても何だかふわふわしていて上手く気持ちがまとまっていないのが正直なところ。笑
個人的にはAbemaTVさんで7日間も大相撲中継に出演させて頂いて、あまり見る機会のなかったこれからの力士の皆さんの取組を見て、勉強になる事がたくさんあった初場所でした。これからも相撲を見続ける限りまだまだ発見がありそうです！！【山根千佳】
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