本場所で大横綱を倒して、2場所連続優勝だ。大相撲の関脇・栃ノ心(春日野)が、平幕優勝を達成した初場所に続く連続優勝を目指し、稽古を重ねている。初優勝時には「あいさつに行ったり、食事に行ったり、結構忙しかった」というが、いよいよ大阪場所も直前となり、相撲に集中する日々が続いている。初めて経験した優勝の味を再びかみ締めるためには、幕内優勝40回を誇る横綱・白鵬という大きな壁を打ち破る必要がある。
新年早々の初優勝後は、とにかく大騒ぎだった。「優勝してから応援してくれる人が増えました。うれしいですね。場所が終わってから、2月も結構いろいろイベントにも行きましたね」と、優勝した力士しか味わえない多忙な日々を過ごした。あちらこちらから祝福の声を寄せられたが「優勝して部屋に帰った時、親方から『よくやりました』と言われて、すごくうれしかったですね」と、師匠・春日野親方の言葉は、今でもはっきり覚えている。同じく欧州出身の元琴欧洲・鳴戸親方からも祝福され「巡業や出稽古でも、よく一緒に稽古しましたから。うれしいです」と目尻を下げた。