本拠地・横浜スタジアムでは今季初の延長戦となった4日の対巨人6回戦で、延長11回表、横浜DeNA桑原将志がチームを救う見事なジャンピングキャッチを披露。昨年ゴールデン・グラブ賞を獲得した守備のスペシャリストが、その存在感を改めてハマスタのファンに見せつけた。
両チーム、決定打の出ないまま試合は延長11回に突入した。1死ランナー無しの場面、巨人・阿部が左中間に放った大飛球に対して、一直線に落下点まで到達した桑原が背面越しのジャンピングキャッチ。1点を争う白熱した試合展開の中、「記録には残らないファインプレー」でチームに貢献した。
2017年度ゴールデン・グラブ賞を受賞した桑原の美技に対してファンからは「やっぱり守備は桑だな」「今のは桑原だから取れたんだよ!」「さすが桑原、守備があるから(バッティングが不調でも)許せる」など喝采の声が並んだ。一方、先制の好機を逸した巨人ファンは「やられた!」と、桑原の守備を認めざるを得なかった。
昨シーズンは横浜DeNAの不動のリードオフマンとして活躍。今季も「シーズン200安打」をラミレス監督に厳命され、開幕1番で先発出場を果たした桑原だったが、打撃の調子が上がらずに開幕3戦目にして2番降格、さらに5戦目にして2016年6月19日以来となるスタメン落ちという“試練のシーズン”を送っている。それでも「守備にスランプなし」の言葉通り、安定した守りは貴重な戦力。課題の打撃はここまで61打数14安打、打率.230。4日の試合を終えてチームは阪神と同率の3位。攻守ともに桑原が勢いづけば、2位巨人、1位広島の背中を追いかける原動力になる。
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