早大野球部OBで元巨人・横浜の仁志敏久氏(46)が、2015年の春秋で連覇をして以来、優勝争いから遠ざかっている母校について、「早稲田の方が何をしたいのか見えない」と喝を入れた。
仁志氏は5月6日、AbemaTVの東京六大学野球 2018春季リーグ戦の中継で解説を担当。東大相手に1日目に1対0、解説した2日目も5対3と苦戦する様子に、次々と課題を指摘。野球部員として成長すべき点を力説した。
現状の課題として挙げたのが、部員数が多いことによる部員1人1人の責任感だ。1901年創部と伝統のある早大野球部は、今年の部員数が123人。仁志氏は「我々のころより部員が倍ぐらいいる。これだけたくさんいると、練習の中で何の役割もなくなったり、練習ができなかったりする子も出てくる。チームの中で何も学ばないことがないように、役割や責任を与ええないと」と、部全体の意識付けから改革を求めた。
試合中、東大の選手が強打を見せ、一方で早大の選手が力なく凡退するシーンを見ると「東大の選手は考える力をもともと持っている。体を鍛えて、どういうスイングをすればいいか考えれば、ある程度のところ(レベル)までは引き上げられる。プロに行くような選手を超えるのはなかなか難しいけれど、それに近いところまでは引き上げられる」と説明。「早稲田の選手が、東大の有坂投手の真っ直ぐに差し込まれている。どちらかと言えば、早稲田側の方が何をしたいのか見えない」と、投手攻略の意図が見えない後輩たちに、厳しく指摘していた。
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