
6月30日に行われている広島対横浜DeNAの9回戦で、広島・丸佳浩外野手(29)が通算1000本安打(プロ野球史上293人目)を達成した。
1対0で迎えた3回、ランナーを一塁に置いて迎えた丸の第2打席。横浜DeNA先発・東のスライダーを左中間へ弾き返して見事、記録達成となった。

しかし、このプレーには続きがあった。打球処理の際に横浜DeNAのセンター・神里がファンブルして逸らすと、その隙を突いて一塁ランナーの菊池は一気に本塁へ。クロスプレーとなった本塁では、菊池の手が、横浜DeNA捕手・高城のタッチの下をすり抜けたように見えた。このプレーを見届けた広島の緒方監督はすかさず、連日のリクエストを要請。結果はホームタッチアウトとなり、丸の1000本安打は惜しくもタイムリーヒットとはならなかった。
この試合を生中継しているAmeba TVの視聴者からは「丸1000本安打おめでとう!」「よかったな丸、おめでとう」といった丸への賛辞に加え、グラブをくぐりぬけようとした菊池のプレーに対して「トリックプレーや」「頭脳プレー」というように、あわやセーフの好走塁を称える言葉が並んでいた。
広島は前日29日の初回にも、リクエストの権利を行使している。NPBで今季から採用されたリクエストは1試合において「2回」認められている。要求によって判定がくつがえった(監督から見ればリクエスト成功の)場合は、回数は減らない。延長回は回数がリセットされて「1回」認められる。なおリクエストの権利が行使された際は、審判が5分以内に検証することが決められているが、試合の流れが一時止まることから、その後の試合展開に影響が出たと思われるシーンが度々起きている。
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