7月1日の横浜DeNA対広島10回戦で、横浜DeNA先発の浜口が突如乱れた。1対2の3回2死二、三塁の場面から広島バティスタを申告敬遠。塁を埋めて西川と勝負したが、フルカウントから押し出しの四球を与えることになった。すると制球がさらに乱れ、結果はプロ野球ワーストタイとなる4者連続押し出しに。一気に試合が決まってしまった。この様子にAbemaTVの中継で解説していた野球解説者の谷繁元信氏は「(ベンチが)満塁にしたことで、浜口を追い込んでしまったかもしれない」と、ベンチが判断する申告敬遠の難しさを指摘した。

 谷繁氏は、バティスタが一塁に歩く様子を見て、思わず「え?」と声を挙げた。前打席にヒットを放っていた強打の外国人を、2死二、三塁から申告敬遠。選択肢の1つではあるが、谷繁氏は「バッテリーの意見は入っていなかったかもしれませんね」と不安そうに試合を見守っていた。ベンチは左投手対左打者という相性も考慮したかと思われるが、浜口は左打者より右打者の方が、被打率が低い数字も出ていた(6月30日時点で、対右打者が.228、対左打者が.295)。結果は押し出し。「(満塁策は)このリスクも背負わないといけないですからね…」と、不安が的中してしまったことを口にした。

 申告敬遠は今季から導入された制度。ベンチが審判に伝えることで、打者は打席に立つことなく、そのまま一塁へと向かう。昨季までであれば、ベンチからバッテリーに指示を出したり、コーチがマウンドに向かって意思確認をしたりするシーンがあったところだ。「浜口がどう感じたかですよね。満塁にされるよりも、バティスタと一塁が空いた状態で投げた方が、投げやすかったかもしれないですね。申告敬遠も成功すればいい、失敗したら何やってるんだと、結果論にはなりますが…」。この日はベンチの采配が裏目に出た形で、プロ野球ワーストタイの4者連続押し出しを招いてしまった。

 浜口はここ2試合を7回、6回と13イニング無失点と、未勝利ながら好調なピッチングを続けていた。だがこの日は2回に先制を許し、3回にもタイムリーを許していただけに、本調子ではなかった。「最終的には本人次第なんですけどね。平常心ってよく言いますが、なかなか年数とか経験が必要になってきますからね」と付け加えたが、苦しいマウンドだった2年目の左腕に、首位広島の強力打線に対して序盤3回からの満塁策は、少し酷だったかもしれない。

(C)AbemaTV

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