プロ野球解説者の谷繁元信氏(47)が、横浜DeNAの守護神である山崎康晃投手(25)に言及。「岩瀬の400セーブに挑めるのはお前だけ」という熱いエールを送った。しかし偉業への挑戦に向けては、ある一つの条件が添えられた。

 中日の岩瀬仁紀投手(43)は、通算405セーブ(7月8日現在)の歴代最高記録を保持する日本球界屈指の守護神。そんな球史に残る大投手の一人である岩瀬と、選手や監督としてシーズンを共にした経験のある谷繁氏からのエールには、山崎に対する期待と叱咤が込められていた。

 山崎は今シーズン31試合に登板して2勝2敗18セーブを記録。さらに防御率1.16という数字からは、リーグトップの21セーブを挙げている広島・中崎翔太投手(25)の2.53と比較しても、その充実ぶりをうかがい知ることができる。そんな山崎は8日の対阪神11回戦で、先発再転向となった井納翔一投手(32)の勝ち星がかかった9回のマウンドに上がり、ヒットとフォアボールで二人のランナーを許すも、阪神糸原を三振で打ち取って18セーブ目を挙げている。

 しかし、盤石にも見える山崎の投球内容に関して、谷繁氏は最近、少し気になっていることがあるという。

 「投球数に占めるツーシームの割合が増えています。ツーシームを多投すると、体の使い方などもあり、結果的にストレートの球威が落ちることに繋がる。打者が嫌がるのは、あくまでもストレートの球威。それがあるからこそ、ツーシームが生きるのです。仮に今の状態が続けば、シーズン終盤にかけて、共倒れという最悪のケースも考えられます」

 谷繁氏は捕手として、前述の岩瀬氏に加え、通算252セーブ(米大リーグで129セーブ)を挙げた“ハマの大魔神”こと佐々木主浩氏(50)ともバッテリーを組んだ経験がある。

 「佐々木さんも、岩瀬も、ストレートをしっかり投げ込んでいた。だからこそ、佐々木さんのフォーク、岩瀬のスライダーがさらに威力を増したんです」

 そう当時を振り返った谷繁氏に「捕手として、今の山崎投手に声を掛けるとしたら?」という質問をぶつけてみた。

 「もう一度ストレートを磨き直して、岩瀬の400セーブに挑もうぜ! と声を掛けると思います。今の日本球界を見渡した時、年齢と実績を考慮して、岩瀬のセーブ記録に挑める投手は山崎しか見当たらない。だからこそ、もう一度、力強いストレートを取り戻す必要があるんですよ」

 シーズンは間もなくオールスターブレークを迎える。山崎は抑え投手としては、両リーグ通じて最多得票数での出場を予定している。並み居る強打者が揃うパ・リーグとの真っ向勝負を経て、ストレートに力強さを取り戻すことができるか。オールスター、シーズン後半に向けての活躍に注目が集まる。

(C)AbemaTV


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