7月9日の横浜DeNA対中日12回戦の7回、横浜DeNA2年目の佐野恵太内野手(23)が代打で登場し、貴重な同点2ランを放った。初球から積極果敢に振りに行った結果に、アレックス・ラミレス監督(43)も「佐野は本当に『オレは代打としてはいいバッターだぞ!』という感じで打席に立った。いい球をしっかり捉えるという気持ちで打ってくれた」と絶賛した。若手ながら、ここぞという場面で使いたい代打の切り札としての地位を確立しつつある佐野は「代打で心と体の準備ができるようになってきた」と、感覚をつかんでいた。

 1試合4打席の中で1本、2本というヒットを生むレギュラーと異なり、代打は1打席1打席が勝負。必死に投げている投手に気後れしているようでは、到底歯が立たない。チームでも指折りの打力を誇る佐野は、その1打席に向かうまでの準備を、シーズンの折り返し地点でついにつかんだ。「思い切って初球から行こうと思っていました。それが自分の持ち味だし、1球で仕留められるように練習しているので」と、準備が出来たことで1球目からチャンスボールが来ても、逃さず打てるようになった。

 打席に向かう心構えは、多くの先輩たちに聞いた。「いろんな人に聞きます。宮崎さんとか筒香さんも、代打を経てレギュラーになっていますし。梶谷さんや、2軍にいた時はゴメス(後藤)さんにも聞きました。宮崎さんも過去に1打席1打席悔いのない打席を送れと言われて、その言葉は本当にそうだなと。1打席も無駄にできないし」と、監督の起用に応えるべく、冷静でかつ高い集中力を発揮している。

 代打という短い出場機会でも、頑張る姿を伝えたい人たちがいる。西日本で豪雨の被害にあった人たちだ。「実家も岡山ですし高校も広島です。知り合いも雨が大変と言っているので、少しでもいいニュースが届けばいいと思います。(実家は)浸水はしてないですけど、知り合いや同級生は結構被害を受けてると聞いてます」と、ニュースなどの映像を見ても衝撃を受けたという。

 今自分ができること、すべきことは全力でプレーし、その姿を届けること。だからこそ1打席の重要さは、さらに大きくなる。「一生懸命がんばることしかできないですし、一生懸命明日からも頑張っている姿を見せたいと思います」と、さらなる活躍を誓った。一振りの大切さと、それに向けた準備、思いがさらに強く結びつけば、佐野の打球はさらに遠くへ飛んでいく。

(C)AbemaTV

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