<大相撲名古屋場所>◇十四日目◇21日◇ドルフィンズアリーナ
13連敗と極度の不振に陥っていた前頭五枚目・嘉風(尾車)が前頭十六枚目・明生(立浪)を寄り倒しで下して十四日目にして初日を出した。
嘉風が土俵に上がると、館内からはこの日一番の声援が飛んだ。立ち合い頭から激しく当たった嘉風はすかさず左上手を取ると、一気に土俵際へ。足をかけて粘った明生を、豪快に寄り倒した。
AbemaTVで解説を務めていた元前頭・若兎馬が「今場所の嘉風に関しては動きが悪いわけではなかった。良かったですね。それにしても凄い大歓声ですね」と話したように、館内にはこの日一番となる大歓声が沸き起こると同時に、視聴者からは「コレは泣ける」という声が上がっていた。