メルセデスの無失点記録に待ったをかけたのは、ハマの夏男だった。
 8月1日に行われている横浜DeNA対巨人の17回戦で、6回に桑原将志外野手(25)が7号2ランホームラン。7月10日のデビューから素晴らしいピッチングを続けていた巨人の先発・メルセデスの無失点記録を25イニング1/3でストップした。
 6回1死、ほぼ完璧なピッチングを見せていたメルセデスから9番・柴田がレフトへチーム初ヒットを放つと、ノーヒットノーランを逃したことでやや集中力を欠いたメルセデスの真ん中への失投を、桑原は見逃さなかった。身体を駒のように回転させながら引っ張った打球は、ファールゾーンに切れそうで切れない7号2ランホームラン。無失点記録をストップすると同時に、3対2と1点差に詰め寄る貴重な追撃弾となった。