セ・リーグ3連覇へ快走する広島に、ついに優勝へのマジックが点灯した。2位以降を大きく引き離し、最短であれば9月上旬にも緒方孝市監督（49）が宙に舞う瞬間が訪れる。若手とベテランがうまくかみ合ったチーム力はリーグ随一で、リーグ制覇はもちろんのこと、日本シリーズに進出し3度目の正直となる24年ぶりの日本一が、チームが目指す目標だ。
そんな中、ファンの間では“新井さん”と親しまれるプロ20年目のベテラン新井貴浩内野手（41）に、今季はちょっと変わったデータが出ている。スポーツデータの解析・配信を行う「データスタジアム」によると、新井の曜日別成績に大きな違いが出ており、大別すれば「平日はよく働く」「週末はお休み傾向」だ。
日本国内のプロ野球は、一部の期間を除いて、大まかに火曜日からの3連戦、金曜日からの3連戦というカード構成になっている。ここで新井の月曜日から木曜日の打率を見ると、29打数10安打、打率.345とよく打っている。一方、金曜日から日曜日の打率は、2割近くダウンして53打数8安打の.151だ（数値は2018年8月10日）。
プロ野球の先発ローテーションは「表ローテ」「裏ローテ」と呼ばれ、6人の投手を3人ずつ配置することで知られている。どちらも3連戦の初戦となる「カード頭」については、エース級をそろえるが、特に表ローテの1戦目はエースが出てくることが多い。この表ローテが金曜日からの3連戦と重なる場合、どうしても相手投手の能力も高く、打線も苦戦しがちになるが、その点を考慮したとしても、打率が2割近く違うというのも珍しい。
8月17日からは、8勝6敗1分と対戦成績としては苦しんでいる方に入る横浜DeNAとの3連戦。Vロードを加速して走り抜けるためにも、敵地・横浜スタジアムで新井の一打で流れを呼び込みたいはずだ。今やどこの球場でも、大勢詰め掛けることで知られる広島ファンの前で“新井さん”は活躍できるか、それともデータ通りに苦戦するのか注目だ。
なお、8月17日からの横浜DeNA対広島3連戦を中継するAbemaTVでは、「AbemaTVのマニアックプロ野球！」と題し、データスタジアム提供や自社調べによるマニアックな数々なデータを紹介。17日はデータスタジアム社からアナリストの金沢慧さん、18日は佐々木浩哉さんがゲストとして登場する。
（C）AbemaTV
