4日正午ごろ、徳島県南部に上陸した台風21号。25年ぶりに「非常に強い」勢力のまま上陸し、近畿から北陸、東北の日本海側を北上した。今回は特に風が強かったことから、大阪都市部でも屋根が飛ばされるなどの被害が相次いだ。
そして、もうひとつ大きな被害をもたらしたのが「高潮」だ。大阪や神戸では、1961年の第2室戸台風で記録した最高潮位を57年ぶりに更新。大阪湾に浮かぶ関西国際空港では、大量の水がターミナルビルにも流れ込んだ。また、空港と対岸を結ぶ連絡橋に風と波に流されたタンカーが衝突し、関西空港には一時、利用客約3000人と職員合わせて約5000人が取り残された。