安美錦の“妖術”に館内が二度騒然！　物言いの末に「徳利投げ」で琴勇輝を下して5勝目

＜大相撲秋場所＞◇中日◇16日◇東京・両国国技館

　十両筆頭の安美錦（伊勢ヶ浜）が前頭十六目・琴勇輝（佐渡ケ嶽）が「徳利投げ」で下して5勝目を挙げた。

　なかなか手をつかない琴勇輝の立ち合いに痺れを切らし、待ったを掛けた安美錦。仕切り直し後の立ち合いでは右に変化し、琴勇輝の頭を両手でがっちりロック。さらに下がりながら左に捻ると、琴勇輝の体が前に飛ぶようにして土俵上に倒れた。

　一度は安美錦の手が髷を掴んだのではないか、と物言いがついて館内は騒然としたが、軍配通り安美錦の勝ち、さらに珍しい決まり手である「徳利投げ」がアナウンスされると、一度は静まった館内が再び歓声に包まれた。

　AbemaTVで解説を務めていた元小結・豊真将の立田川親方は「立ち合い琴勇輝が中々手をつかなかったので、そこに迷いを感じた安美錦は様子を見て右に変化しましたね」と話し、10月に40歳を迎える安美錦の経験が勝ったことを勝因に挙げた。

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