1972年4月から46年あまりに渡り連載され、6月末で最終回を迎えた名作漫画「ドカベン」は、若き六大学野球の選手の投球フォームにも、影響を与えているかもしれない。

9月17日に行われた六大学野球秋季リーグで、立大対東大の試合を中継していたAbemaTV内で、六大学野球部の選手たち好きな野球漫画について聞く「野球漫画総選挙」の大学ごとの結果が発表された。ドカベンは立大の5位、東大の3位にランクイン。無数にある野球漫画の中で、高校野球からプロ野球までを描いた大連載作品に、六大学選手からも票が入った。
中でも注目だったのは、ドカベンに1票入れた立大2年の中川颯投手(桐光学園)。好きなキャラクターについて、自身と同じアンダースローの里中智を挙げたという。中川は184センチ、里中は「小さな巨人」と呼ばれるとおり作品中では168センチと紹介されており体格こそ違うが、投球フォームは2人とも地面すれすれからボールをリリースする「サブマリン」だ。
これには元阪神スカウトで井川、赤星、鳥谷といった選手を担当した菊地敏幸氏も「いいですね。(中川は)力投派ですが、里中を見てアンダースローになったのかもしれない。聞いてみてもおもしろいかもしれないですね」と、オールドファンとして興味津々だった。
里中は、明訓高校で主人公・山田太郎、岩鬼正美らと大活躍した後、ロッテにドラフト3位で入団。その後も完全試合を達成するなど活躍した。プロ入り前には早稲田大学への進学を検討したこともあったが、六大学選手・里中は実現しなかった。
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