引退する先輩投手に贈る特大弾だ。横浜DeNAの主砲・筒香嘉智内野手(26)が9月21日に行われた横浜DeNA対中日24回戦の5回、無死一、二塁から右翼席最上段に放り込む36号3ランを放った。この日先発の加賀繁投手(33)は、9年間の現役生活にピリオドを打つ引退登板。中日平田を打ち取った直後には、マウンド上で抱き合ったが、先輩に花束ならぬ特大アーチを贈った。
 これ以上の贈り物はない。加賀の引退を惜しんでか、試合開始前から雨が降り続く中、5回に雨を切り裂く打球が、あっという間に飛んでいった。誰もが確信する打球音と勢いで、着弾点は右翼席最上段へ。ベンチに戻ると「打ったのはストレートだと思います。しっかりとしたスイングで強く打つことができました。加賀さんのためにも、今日は特に勝ちたいです」と、気合いの入った表情で話した。