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 10月3日、神宮球場で東京六大学野球秋季リーグの天王山、法政大学と慶応大学の一戦が行われた。試合は延長十二回の末に慶応大学が9対8とサヨナラで勝ち点3を挙げ、同率で首位に並んでいた法政大学を押さえて単独首位に浮上した。

 この試合、白熱した一戦を物語る珍しい事態が8回の攻防で起こっていた。6対6の同点で迎えた8回裏、慶応大学の攻撃。1死ランナー二・三塁で打席に迎えるは、9番の高橋亮吾。初球スクイズの動きを見せるも一転、強行策は裏目に出てファーストゴロに倒れると本塁-三塁間で挟殺プレーとなった。

 しかし、三塁に走者を追い込んだ捕手がノータッチだったにもかかわらず、塁審は三塁走者アウトのコール。二塁走者がその間に帰塁したところで慶応サイドが抗議を行うと、判定が覆って「1死満塁」でのプレー再開がアナウンスされた。

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 すると一転、今度はこの判定に納得がいかない法政大学の青木久典監督がベンチを飛び出し、長時間に及ぶ抗議が行われた。球場内が騒然となる中、再び判定が覆ることはなくプレー再開を命じられた次の瞬間、法政大学の“監督を含む全フィールドプレーヤー”がマウンドに集まって円を組んだのだ。

 この光景にAbemaTVで解説を務めていた元阪神スカウトで井川、赤星、鳥谷といった選手を担当した“伝説のスカウト”菊地敏幸氏は「なかなか無いですよね。内野手だけではなく、外野手までが円陣に加わることは。ただ、こういう展開の時はあってもいいですよね」とコメント。さらにベンチに戻った青木監督が流れ出る悔し涙をハンカチで拭う姿が映し出されると「こういうことで、チームが一つになるんだろうね」と続けた。

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 アナウンスどおり1死満塁で試合が再開されると、ピッチャー・菅野秀哉は2回に2点本塁打を放っている1番の中村健人を空振りの三振、続く渡部遼人をセンターフライに打ち取って監督の抗議、そして涙に応える力投を披露した。

 結果的に延長の末に敗れた法政大学だったが、視聴者からは「秋季の法政の強さの理由が分かった」という声が寄せられていた。

(C)AbemaTV

10/6 10:40~【門倉健&元NPBスカウト出演】東京六大学野球2018秋季リーグ戦第5週1日目

【門倉健&元NPBスカウト出演】東京六大学野球2018秋季リーグ戦第5週1日目 | 無料のインターネットテレビは【AbemaTV(アベマTV)】
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出演者は、第1試合:法大ー立大、解説:門倉健、ス…です。
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