12球団がお互いの手の内を必死の読み合うプロ野球のドラフト会議だが、球団内部でも現場を任される監督と、中長期的な視野で選手を指名する球団・スカウトの思いが、激しく交錯するようだ。阪神スカウト時代に井川、赤星、鳥谷ら名選手を担当した元スカウトの菊地敏幸氏(68)が、今年は10月25日に行われるドラフト会議について「監督が変わることでスカウトの戦略が変わるなら、スカウトはいらなくなってしまう」と、当時抱えていた思いを吐露した。