プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月18日の2回戦が行われ、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)が女流プロ第1号となる1勝目を挙げ、チームも4位から3位へ浮上した。
対局者は起家からKONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)、U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)、TEAM雷電・萩原聖人(連盟)、セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)と萩原のみ連投となった。
「初戦はプレッシャーが大きかったので、ここで勝たなきゃという気持ちが強かった」と開幕戦では後塵を拝した魚谷。しかしその後、チームメイトの近藤誠一(最高位戦)の2連勝で総合4位まで追い上げていたこともあり「仲間が頑張ってくれていたので、そのバトンをうまく繋いでいければ」と晴れやかな表情でのぞんでいた。
東場は我慢の展開となったが、南1局で4000点(+供託1000点)をアガって2万点台に復活。南3局では「索子は場面に良かった」と読み通りの5索ツモで、ツモ・七対子・ドラ4で1万2000点を加点し一気にトップ目に立つ。この待ち牌選択には、解説の渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)も「5索が止まる人は誰もいない。もしもいたら拍手してあげてください。5索は山に2枚。魚谷の狙いはバッチリです」と絶賛。
さらに南4局2本場では「小林剛さんが満貫をツモっても、自分がトップだったので、小林さんにアガってもらってもいいな」と考え、受け気味の七対子に構えながら「(2着目だった)寿人さんがテンパイしないようにだけ考えて打っていた」と絶妙の押し引きバランスを見せ、女流プロ初勝利を収めた。
開幕前、魚谷は強い決意を語っていた。「麻雀に男女の差は無い。個人の差であることをきちんと証明出来るよう結果でお応えしたい」。有言実行となったわけだが「ホッとしています。よかったです」と淡々と受け止め「この先々できちんと勝っていくことがすごく大事」とさらなる高みを目指す覚悟を見せた。
これでセガサミーフェニックスは3勝目。+53.3ポイントとプラス域に突入しチームも4位から3位へ浮上。首位・渋谷ABEMAS、2位・赤坂ドリブンズを追撃する体制を確実に整えてきた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 セガサミーフェニックス・魚谷侑未(連盟)3万6000点/+56.0
2着 U-NEXT Pirates・小林剛(麻将連合)2万9600点/+9.6
3着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・佐々木寿人(連盟)2万5100点/▲14.9
4着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)9300点/▲50.7
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【10月18日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +302.0(14/80)
2位 赤坂ドリブンズ +109.2(12/80)
3位 セガサミーフェニックス +53.3(8/80)
4位 EX風林火山 ▲3.5(10/80)
5位 U-NEXT Pirates ▲53.8(16/80)
6位 TEAM雷電 ▲112.7(12/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲294.5(16/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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