プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」10月30日の2回戦で、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)がトップを取り、自身7戦にして個人最多の4勝を挙げた。ここまでラスなしで平均順位は、リーグ唯一の1点台となる1.57。個人スコアも+274.5ポイントと堂々と首位を守った。
対局者は起家からTEAM雷電・萩原聖人(連盟)、KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)で多井と茅森が連投となった。
東2局2本場、多井がチームを鼓舞する一打を放った。高宮と萩原からリーチ攻撃を受けながらも、ヤミテンのままドラも勝負してタンヤオ・ツモで2000点(+600点、供託3000点)をアガリ切った。
これは、一時400ポイント台まで積み上げたポイントを100台にまで減らしたことで、責任を感じていた白鳥翔(連盟)と松本吉弘(協会)に対してチームで戦うことの意義を伝えようと想いを込めた渾身の一打だった。
南2局3本場では5200点(+900点)をアガって波に乗ると、続く南3局でリーチ・一発・ツモ・ピンフ・ドラ2で1万8000点をアガって勝負を決め「マイナスの流れを払拭できた」とチームを再び上昇気流に乗せた。
これでチームは通算8勝目。監督を務めるサイバーエージェント代表取締役社長・藤田晋から2連投を託された意図に対しては「チームがピンチの時に40%トップが取れる男になりたい」と意気に感じていたことを明かし、見事にその期待に応えたエースぶりには「多井は本物なんやで」「本当に強い」「最強!」と視聴者も感嘆していた。【福山純生(雀聖アワー)】
【2回戦結果】
1着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)5万2000点/+72.0
2着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・高宮まり(連盟)2万6700点/+6.7
3着 TEAM雷電・萩原聖人(連盟)2万1500点/▲18.5
4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)▲200点/▲60.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会
【10月30日終了時点での成績】
1位 渋谷ABEMAS +246.7(22/80)
2位 U-NEXT Pirates +156.5(22/80)
3位 EX風林火山 +7.3(18/80)
4位 セガサミーフェニックス ▲6.1(20/80)
5位 赤坂ドリブンズ ▲41.4(20/80)
6位 TEAM雷電 ▲79.7(18/80)
7位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 ▲283.3(24/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがプレーオフに進出するリーグ戦。開幕は10月で翌年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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