「今日という日を迎えられたことを嬉しく思います。声を上げたことが間違いではないことを証明する判決だと思います。彫り師としての人生を取り戻すために最後まで強い気持ちで戦っていきます」
 医師免許なく客にタトゥーを彫ったとして2015年に略式起訴され、罰金30万円の略式命令が出ていた彫り師の増田大輝被告に14日、逆転無罪が言い渡された。
 増田被告は「タトゥーは芸術だ」と支払いを拒否し、無罪を訴える異例の法廷闘争を展開していた。裁判では、タトゥーを客に彫ることが医師法の定める「医行為」にあたるのかが争点となり、2017年9月の大阪地裁では「タトゥー施術は医行為にあたる」として罰金15万円の有罪判決が言い渡された。