メールでは送りにくい大型のファイルを無料で転送するサービス「宅ふぁいる便」で、大規模な情報漏えいが発生した。
宅ふぁいる便は今月22日に海外からの不正アクセスを確認し、翌23日にサービスを停止。25日にメールアドレスなど約480万件の情報漏えいを確認していたが、28日に新たに情報漏えいが発覚した。
漏えいが確定した情報は、氏名、ログイン用メールアドレス、ログインパスワード、生年月日、性別、職業・業種・職種、居住地の都道府県名・郵便番号、勤務先の都道府県名・郵便番号、配偶者、子ども。すでに退会していても漏えい対象になっている可能性がある。
今回の情報漏えいについて、ITジャーナリストの三上洋氏は「過去10年で一番びっくりした。史上まれに見る“バカな流出”だ。今回、漏えいした個人情報は暗号化が一切されていないという。暗号化して保存するのが当たり前で、2019年に起きたと思えない」と指摘。また、宅ふぁいる便にファイルが見られる可能性に問い合わせたところ「『まだ事例は確認されていないが可能性はある』と認めた」とした。
では、宅ふぁいる便の利用者・利用したことがある人はどうすればいいのか。まず、宅ふぁいる便で使用していたメールアドレス・ログインパスワードを他のウェブサービスでも使っていた場合、そのログインパスワードを変更することを推奨。また今後、宅ふぁいる便を装う「偽装メール」が届いたとしても絶対に対応しないよう注意が必要だ。退会手続きもサービスの復旧(めど未定)まではできない。
(AbemaTV/『けやきヒルズ』より)
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