麻雀ファンの中で、そのレベルの大きな分岐点と言われるのが攻守のバランスだ。アマチュアであれば好形かつ高打点でテンパイが入れば、喜んで「リーチ!」と発声したいところだが、トッププロが集まる麻雀プロリーグ「Mリーグ」では、そうはいかない。ちょっとした隙が手痛い失点につながるからだ。EX風林火山の勝又健志(連盟)が見せたリーチに行かない我慢のダマテンは、異名である“麻雀IQ220”と呼ばれるにふさわしい、すべてのリスクを考えてのものだった。