レギュラーシーズン最終日となったプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」2月12日の1回戦で、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)が個人7勝目、チーム15勝目を挙げた。
対局者は起家からEX風林火山・滝沢和典(連盟)、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)、U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)。
4位・赤坂ドリブンズと5位・U-NEXT Piratesとのポイント差は130.5ポイント。U-NEXT Piratesがファイナルステージに進出するためには、4万5000点以上のトップ2回が条件となっていた。この日の1戦目を託されていた初代天鳳位・ASAPIN(アサピン)こと朝倉は「やることをやるしかない」とチームの勝ち頭として、トップ狙いにシフトチェンジして対局に臨んだ。
朝倉はオンライン麻雀ゲーム「天鳳(てんほう)」で磨き上げた場の状況を読み解く能力を最大限に生かし、東1局でリーチ・七対子・ドラ2(+供託1000点)、東4局ではリーチ・平和・ツモで3900点を加点し2着目で南場へ。
しかし南場に入ると、茅森からの猛追を食らい、1万9700点持ちのラス目で南4局の親番を迎えた。トップ目だった滝沢から素早い仕掛けが入る中、9巡目に役なしカン6筒でテンパイ。だがここからが朝倉の真骨頂。相手の手牌が透けて見えているかのごとく卓上を見回す“アサピンアイ”を発動し、場の状況からテンパイ外しを決断。12巡目に四、七万待ちの平和テンパイに手替わったところでリーチを宣言。これをリーチ・ツモ・平和・赤・ドラで1万2000点に仕上げて、2着目に浮上した。
そして南4局1本場、2本場と連続ひとりテンパイでトップ目に立ち、条件をクリアすべくさらなる加点を試みたが、続く3本場で白鳥がアガったことで3万5700点持ちのトップでフィニッシュした。
ネット麻雀の雄として名を馳せ、2018年3月にプロ入り。Mリーグという新たな戦いの舞台でも個人成績上位に名を連ねた。自身の最終戦でも気迫のこもった闘牌を見せ「ナイストップ!」「涙が出てくる」「いい試合だ」「朝倉、泣きまくってくれ!」「朝倉の試合はいつも面白いよな」「朝倉の顔が気迫に満ちている」と視聴者から喝采された。【福山純生(雀聖アワー)】
【1回戦結果】
1着 U-NEXT Pirates・朝倉康心(最高位戦)3万5700点/+55.7
2着 EX風林火山・滝沢和典(連盟)2万8500点/+8.5
3着 渋谷ABEMAS・白鳥翔(連盟)1万8200点/▲21.8
4着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万7600点/▲42.4
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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