2018年10月1日「健康で健全なスポーツとしての麻雀を、Mリーグを通じて日本全国に広めていきます」と、Mリーグ最高顧問を務める川淵三郎氏が開幕宣言したプロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2018」。企業がスポンサーについた7チーム(各3選手)がそれぞれ80試合、全140試合のリーグ戦を戦うレギュラーシーズンの全日程を、2月12日に終了した。
ファイナルステージに進出したのは、EX風林火山、渋谷ABEMAS、KONAMI麻雀格闘倶楽部、赤坂ドリブンズの4チーム。3月2、3、9、10、23、24、30、31日に行われる。
最終戦で解説を務めたレジェンド雀士・土田浩翔(最高位戦)は「麻雀は勝者を作るゲームですけど、それは敗者が作るゲームなんです。敗者のレベルが高ければ高いほど、そのゲームは輝くんです。負けている側が自分の全麻雀能力を発揮していい試合を作っていました」とレギュラーシーズンを振り返った。
そして「負けたほうが勝つよりもものすごく強くなっていく。それだけの資質のある選手が揃っているんで、秋が楽しみです」とレギュラーシーズンで敗退したU-NEXT Pirates、セガサミーフェニックス、TEAM雷電の来シーズンに期待した。
全8日間、1日3戦全24回戦で争うファイナルステージに関しては「(最終戦で)EX風林火山・勝又がよもやのラスを引いたことで、4位の赤坂ドリブンズとのポイント差は145ポイント差(半分持ち越し)。直接対決なんでアドバンテージはあってないようなもの」と4チームともに優勝圏内にいることを指摘し、一戦一戦が逆転の連続となると予測した。
最大のポイントとして「監督采配」を挙げ、選手起用法が肝になるとし「試合が始まれば個々の選手の力だが、その舞台に立たせる順番、起用の仕方がものをいう」とファイナルステージの見どころを語った。
またMリーグファンに向けて「予選は本日で終わりましたけれども、敗れたTEAM雷電、セガサミーフェニックス、U-NEXT Piratesファンの皆さん。プロ野球でもJリーグでもそうなんですが、自分たちのチームが負けても、決勝の期間だけ応援したくなるようなチームが必ずあるはずなんで、3月だけはちょっと切り替えて、個々のハイレベルな技術や経験の力、まだ見ぬ世界を見せてくれる表現力をも楽しみに見ていただけたら」と新たなる戦いのステージを見守ってほしいと願った。【福山純生(雀聖アワー)】
【2月12日終了時点での成績】
1位 EX風林火山 +281.7(80/80)
2位 渋谷ABEMAS +184.6(80/80)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部 +39.2(80/80)
4位 赤坂ドリブンズ ▲8.7(80/80)
5位 U-NEXT Pirates ▲99.2(80/80)
6位 セガサミーフェニックス ▲170.1(80/80)
7位 TEAM雷電 ▲227.5(80/80)
◆大和証券Mリーグ2018 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。
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