将棋の藤井聡太七段(16)が2月16日、朝日杯将棋オープン戦準決勝で、行方尚史八段(45)に120手で勝利し、決勝進出を決めた。同時刻に行われていたもう1つの準決勝で、渡辺明棋王(34)が千田翔太六段(24)に勝利。午後2時30分からの決勝は藤井七段と渡辺棋王という顔合わせになった。2人は公式戦初の対局で、どちらが勝っても羽生善治九段(48)以来2人目となる同棋戦複数回の優勝、藤井七段が勝てば同時に史上2人目の連覇も達成する。
昨年、準決勝で羽生九段(当時竜王)、決勝で広瀬章人竜王(32、当時八段)を続けて破り史上最年少、15歳6カ月で一般棋戦初優勝を果たした藤井七段は、今期も初戦で稲葉陽八段(30)、2回戦で糸谷哲郎(30)と、いずれも順位戦A級で活躍する棋士に続けて勝利。準決勝の相手は第1回大会優勝者の行方八段だったが、ここまでの勢いをそのままに快勝で決勝へと駒を進めた。
決勝で対戦する渡辺棋王は、2012年に行われた第6回大会の優勝者。第7、8回大会は準優勝(優勝はいずれも羽生九段)と、3年連続で決勝進出をしたこともある。今年度は順位戦B級1組で11戦全勝しA級昇級決定、さらには7期連続防衛を目指す棋王戦五番勝負、奪取を目指す王将戦七番勝負で、いずれも王手をかけているなど絶好調だ。
AbemaTVでは決勝の模様を、終了まで生放送する。
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