プロ麻雀リーグ「Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」3月23日の3回戦で、EX風林火山・勝又健志(連盟)がトップを取り、この日の1回戦から連勝で波に乗っていた赤坂ドリブンズを抑え、個人2勝目、チーム5勝目を挙げた。
対局者は起家から、KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)、EX風林火山・勝又健志(連盟)、赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)、渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)。
EX風林火山にとっては、首位を快走する赤坂ドリブンズに2度目の1日3連勝を決められれば、200ポイント以上の差をつけられてしまうまさに正念場。軍師こと勝又は「2連勝されてしまったことはしょうがない。残り10戦で5回トップを取れば優勝できるので、まずは1回トップを取る」と焦らず、慌てず対局に臨んだ。
開局から主導権を握ったのは勝又だった。東1局、8巡目に役なし赤の1、6筒単騎待ちでテンパイしたものの、河の状況から「マンズ待ちがいい」と9巡目に6筒と一万を入れ替え。10巡目にドラ2筒を持ってきたところで「ドラをツモ切りすればまぎれるかなという大局観もあった」と2筒をツモ切りして一万待ちでリーチを決断。読み通りにリーチ・赤・ドラで5200点をアガると、東4局でもリーチ・ツモ・タンヤオ・ドラで8000点を加点し、東場をトップで折り返した。
南1局で前原に親満を放銃したものの、南1局1本場で平和・ツモ・赤・ドラで5200点(+300点)をアガってすぐに立て直し、オーラスも自らアガってトップを確定。6試合連続連対(1着か2着を取ること)と絶好調の鈴木を3着とし、赤坂ドリブンズの連勝を止める価値ある勝利となった。
ファイナルシリーズは残すところ3日間9戦。首位の赤坂ドリブンズとの178.6ポイント差については「1半荘で20ポイント詰めればいい。ということは、たとえ3着だったとしても赤坂ドリブンズより1つでも上の着順を取り続けていけば十分逆転可能な差」とレギュラーシーズン覇者として、Mリーグ初代チャンピオンの座を冷静沈着に見据えた。【福山純生(雀聖アワー)】
【3回戦結果】
1着 EX風林火山・勝又健志(連盟)4万300点/+60.3
2着 渋谷ABEMAS・多井隆晴(RMU)2万3200点/+3.2
3着 赤坂ドリブンズ・鈴木たろう(協会)1万8700点/▲21.3
4着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・前原雄大(連盟)1万7800点/▲42.2
※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会
【3月23日終了時点での成績】
1位 赤坂ドリブンズ +444.0(15/24)
2位 EX風林火山 +265.1(15/24)
3位 KONAMI麻雀格闘倶楽部▲170.0(15/24)
4位 渋谷ABEMAS ▲290.6(15/24)
※レギュラーシーズンポイントは半分持ち越し
◆Mリーグ 7チームが各80試合を行い、上位4チームがファイナルシリーズに進出するリーグ戦。開幕は2018年10月、2019年3月に優勝チームが決定する。優勝賞金は5000万円。ルールは一発・裏ドラあり、赤あり(各種1枚ずつ)。また時間短縮のために、全自動卓による自動配牌が採用される。「Mリーグ2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」は毎週土日計8日間(3月16日・17日を除く)、 1日3試合、 合計24試合を行う。
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