家族は「いなかったら辞めていた」琴奨菊には「特別な思い」35歳・豊ノ島の胸にある数多のもの
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 アキレス腱断裂をはじめとする数々のけがを乗り越えた豊ノ島(時津風)が、新元号・令和で初の本場所となる大相撲夏場所(5月12日~ 東京・両国国技館)を十両筆頭の位置で迎える。引退寸前から見事に復活を果たした35歳のベテランは先場所、2年8カ月ぶりに踏んだ幕内の土俵で負け越し、「勝敗を気にしすぎたかな。15日間終えた後に、十両に戻ってきた時より楽しめなかった」と苦笑いしながら、土俵に立てる喜びを再認識した。家族の支え、単なる同期ではなく特別な感情を抱く琴奨菊(佐渡ヶ嶽)。数多の思いを胸に、返り入幕を目指す十両の土俵に立つ。

 左足のアキレス腱断裂という大けがを負ったのが2016年7月。もう3年近くにもなる。一時は番付を幕下三十五枚目まで落とし、引退寸前まで追い込まれた。ただ妻と娘の励ましを受け、見事に復活。それから1年後にはついに幕内の土俵に戻った。「家族がいなかったらもう引退してるでしょう。自分にとっては本当の支え。家族が救世主です」と、これ以上ない力を得た。

 土俵に向かう意欲になっているもう1つの理由が琴奨菊だ。同期として中学時代からしのぎを削ってきた元大関が、まだ幕内で奮闘している。けがから立ち直った先に、そのライバルが待っているから、その分気持ちも強くなる。「先場所、琴奨菊関は成績よかったですしね。ああいう成績を見ると、自分も早く戻って追いついて、対戦したいなという強い気持ちになりますね」と、本場所でぶつかり合う楽しさがこみ上げてくる。「ずっと意識してきた相手なので。単に同期ってものでもない。全て何か彼と比較してきちゃって、いまだにしちゃう。勝てばうれしいような悔しいような。そういう気持ちがあれば、まだまだできる」と、競い合う相手がいることが、気持ちの張りにつながっている。

 番付は十両筆頭。勝ち越せば、また幕内に戻れる位置だ。「しっかり楽しんで自分の相撲を取り切りたい」と笑顔で語るベテランの気持ちは、若手力士に負けないほどいきいきしている。

(C)AbemaTV

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