アキレス腱断裂をはじめとする数々のけがを乗り越えた豊ノ島(時津風)が、新元号・令和で初の本場所となる大相撲夏場所(5月12日~ 東京・両国国技館)を十両筆頭の位置で迎える。引退寸前から見事に復活を果たした35歳のベテランは先場所、2年8カ月ぶりに踏んだ幕内の土俵で負け越し、「勝敗を気にしすぎたかな。15日間終えた後に、十両に戻ってきた時より楽しめなかった」と苦笑いしながら、土俵に立てる喜びを再認識した。家族の支え、単なる同期ではなく特別な感情を抱く琴奨菊(佐渡ヶ嶽)。数多の思いを胸に、返り入幕を目指す十両の土俵に立つ。