「藤井七段に勝つ!」。これだけ明確に、名前を挙げて目標とする棋士も珍しいかもしれない。新世代のエース候補として期待される増田康宏六段(21)に、前回に続けて出場するAbemaTVトーナメントの目標を聞くと、こう答えた。16歳にして将棋界の話題の中心にいる藤井聡太七段を強烈に意識し、前回大会でのリベンジを目指す。5歳離れているとはいえ、これから何十年と戦い続けるだけに、どんな対局であっても負けられない相手だからだ。