
プロ野球で強打者として活躍した解説者の広澤克実氏(57)が、現役時代に当時、巨人のエースだった斎藤雅樹氏と対戦した際、チャンスでセーフティバントを試み、ヤクルトの監督だった野村克也氏に怒られた思い出を明かした。
広澤氏は5月25日、AbemaTVの六大学野球の中継に解説として登場。試合中、バント攻勢をかけたシーンを目の当たりにすると、ヤクルトの4番打者を務めながら「全然打てない」とお手上げ状態だった巨人のエースとの対戦を振り返った。「相性の悪い斎藤雅樹の時にね、0対0でノーアウト二塁で、セーフティしちゃった。そうしたら野村さんに怒られてね」と、チームの主軸である4番ながらバントでの出塁を試みた姿勢をとがめられたという。
理由については「そこでお前がバントをするってことは、打てないって認めているんだ。広澤さんが打てないなら、みんな打てないって思っちゃうだろう」と、出塁を試みるよりも、バントでもしなければ立ち向かえないという4番打者の姿勢が、チームに波及してしまうというものだった。言われた広澤氏は「確かにどうだなと思った。普通に打ったら打てないからセーフティをする」と認めた上で、沢村賞を3回受賞した「平成の大エース」とも呼ばれる斎藤氏に「どれだけいいピッチャーだったか」とも語っていた。
(C)AbemaTV

