将棋の王座戦挑戦者決定トーナメント2回戦で、豊島将之名人(29)と渡辺明二冠が6月25日、午前10時から対局、午後6時から40分間の休憩を終えて、夜戦に突入した。
 豊島名人は昨年度、棋聖で初のタイトルを獲得すると、続けて王位も獲得。さらに5月には平成生まれとしては初となる名人となった。三冠達成は史上9人目の快挙で、長く無冠の実力者だったが、この1年で一気に花開いた格好だ。一方、豊島名人の前に三冠を達成したのが渡辺二冠。通算タイトル22期は、歴代5位にも入り、永世竜王・永世棋王の有資格者でもある。昨年度は、B級1組で12戦全勝、棋王7連覇、王将獲得と、充実した1年を過ごした。