クイーンズクライマックスを2度制した唯一のボートレーサー・松本晶恵選手。女子トップレーサーへと登り詰めたそのきっかけは、練習中に大怪我をしたことだった。AbemaTV「アベマde週末ボートレース~Friday~」7月5日放送回のワンコーナー「シンデレラの素顔」で、情熱や思いを語った。
松本は幼い頃から乗り物好きで、とある漫画を読んだことでボートレースの存在を知った。「自分のやったことが結果に出る」。やりがいのある仕事だと感じて門を叩いたが、1度落とされたことでより本気になったという。ただ、デビュー当時は「ホントにダメでした」と松本。「プロになる意味が分かってなかった。意識が持てないまま卒業してしまった」と振り返った。転機は練習中の頭蓋骨骨折。「1回死んだと思って、この職業に打ち込んでみよう」。自らを戒めた松本は「母に泣かれたこと」も原動力となり、トップレーサーへの道を着実に歩み始めた。
「諦めちゃいけないと思っていたが、今は自然に諦めないと思えるようになった」。2014年のG1初優出を機にトップレーサーの仲間入りを果たした松本だが、おごりは一切ない。「まだまだヘタクソな部分はある。終わりがないからこそ楽しめる」と成長を誓い、「仕事ができるのはボートレースを楽しんでくれる人達がいるから」とファンへの感謝も口にした。
そんな松本は、所属する群馬支部の後輩達からも慕われている。深尾巴恵選手は「あんなにやってるからやらなきゃと、背中で引っ張ってくれる」と感謝。しっかり者のイメージだが、「笑いの神が付いている」ことも明かしてくれた。それに対して松本は、否定することなく「ボケボケしている」と自身を分析。「仕事帰りに電車のドアに荷物を挟んでしまって並走した」エピソードを披露して、スタジオを驚かせる場面もあった。
(C)AbemaTV