<大相撲名古屋場所>◇十二日目◇18日◇ドルフィンズアリーナ
 全勝の横綱・鶴竜(井筒)を1敗で追う横綱・白鵬(宮城野)が、関脇の御嶽海(出羽海)を寄り切って1敗を守った。
 1度目の立ち合いは素早く前褌を取った白鵬が電車道で御嶽海を「寄り切った」かに見えたが、行司が険しい表情で割って入って「待った」をかけた。
 仕切り直しでも平常心の白鵬が再び御嶽海の前褌を取ると、対する御嶽海は右の下手にしっかりと手を掛ける。四つの状態のまま互いの出方を慎重に見極める両者は、土俵中央でしばらく動かない。