<大相撲名古屋場所>◇十四日目◇20日◇ドルフィンズアリーナ
前頭十四枚目の炎鵬(宮城野)が3連敗の足踏みの後、悲願の勝ち越し。館内を割れんばかりの拍手と歓声が包んだ。
気持ちが出過ぎたのか、二度の待ったを掛けた炎鵬。三度目の正直で正面からぶつかると、前頭七枚目・妙義龍(境川)の左の前褌を取った。一度は切られたが、右からのいなしで形勢を立て直すともろ差しで土俵際へ。最後は妙義龍の粘りにあったが、小さい身体を懸命に伸ばすようにして全身で寄り切った。
先場所は終盤の6連敗で勝ち越しを逃した炎鵬。寄り切って勝ち越しを決めた瞬間、炎鵬は一瞬、右手で目頭を押させる仕草を見せた。そんな炎鵬の姿に、館内からは割れんばかりの拍手と大歓声が沸き起こった。
(C)AbeamTV
【映像】
炎鵬、悲願の勝ち越しで目頭押さえる(取組は39分頃から)