将棋の藤井聡太七段(17)が8月22日、ヒューリック杯棋聖戦一次予選で、竹内雄悟五段(31)に70手で勝利した。この結果、「ヘ」ブロックを勝ち抜き二次予選進出が決定した。
トップ棋士との対局も増えた中、2019年度も高い勝率をキープしている藤井七段は、ゴキゲン中飛車を採用した竹内五段に対して、堂々と対応。貫禄を見せた勝利を飾った。昨期は二次予選決勝で久保利明九段(43)に敗れただけに、今期こそは本戦出場を果たしたいところだ。対局後、藤井七段は「お互い玉が薄い将棋でした。決勝トーナメントまで進めたことがないので、今期はそこを目標に頑張りたいと思います」と振り返った。
棋聖戦は全棋士と女流棋士2人が参加。一次予選、二次予選を経て、シード棋士を含む16人が決勝トーナメントに参加し、優勝者が棋聖と五番勝負を行う。現棋聖は渡辺明三冠(棋王・王将・棋聖)。五番勝負まで、全てトーナメントで行われるため、期待される最年少タイトル挑戦・獲得の可能性も残されている。屋敷伸之九段(47)が持つ最年少挑戦(17歳10カ月)、最年少獲得(18歳6カ月)記録は、どちらも棋聖戦で樹立されている。
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