8月31日に行われた第29回U-18ベースボールワールドカップ(韓国・機張)で、グループBの日本代表が南アフリカに19対0で6回コールド勝ち。2本のホームランを含む8打点の大活躍を披露した創志学園の西純矢は、試合後のインタビューで「お母さんの前で打てて良かったです」とさわやかな笑顔を見せた。
最速150キロを超える直球にキレのあるスライダーを持つ西は、奥川恭伸(星稜)や佐々木朗希(大船渡)、及川雅貴(横浜)らと並ぶ“高校BIG4”として、かねてよりスカウトの注目を集めていた本格派右腕。26日に行われた大学日本代表との壮行試合でも投手としてマウンドに立ったが、この日の南アフリカ戦では打者として大きな輝きを放った。
永田裕治監督が「目が非常に輝いていた」と7番・指名打者に抜擢すると、4回の第3打席でチーム第1号となる3ランホームランをレフトスタンドに突き刺してみせた。さらに第4打席でもレフトへの2点タイムリーヒットを放ち、6回に回ってきた第5打席では「狙っていました」とこの日2本目となる2ランホームラン。木製バットであることをまったく感じさせない、投手離れした圧巻の打撃力で日本の攻撃を牽引した。
投手としてはもちろん、打者としても大きなポテンシャルを示した西の活躍に、試合を観戦していた視聴者も大興奮。AbemaTVの中継のコメント欄では、「西くん阪神に来ないかな?」「ヤクルト入り」「猛虎魂を感じる」「いや中日だろ」と早くもプロ野球ファンによる争奪戦が展開されていた。
2本のホームランを含む8打点の活躍に、試合後のインタビューで「韓国に来てから状態が上がっていました。(1試合2本は)自分の経験では2回目。木製バットで打てて良かったです。8打点は初めてなので、自分でもびっくりしています」とまぶしい笑顔を見せた西。試合には母も観戦に訪れていたようで、「お母さんがすごく応援してくれていたので、お母さんの前で打てて良かったです」と孝行息子な一面も覗かせていた。
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