9月1日、第29回U-18ベースボールワールドカップ(韓国・機張)で、グループBの日本代表が第3戦で大会4連覇中の強豪・アメリカに16対7で勝利。150キロに迫る速球を誇るアメリカの投手陣を相手に、16得点の猛攻で激しい乱打戦を制した。
雨が降りしきる中で迎えた優勝候補同士の一戦は、グラウンドのコンディションの難しさもあり、両チームともピッチングや守備に苦労する展開に。そんな中で輝きを放ったのが、若き侍ジャパンのキャプテンを担う坂下翔馬(智弁学園)と、“スーパー2年生”の呼び声高い横山陽樹(作新学院)だった。
初戦のスペイン戦、2戦目の南アフリカ戦と無安打に終わっていた坂下だったが、大会屈指の強豪を相手に勝負強さを発揮した。2死満塁で迎えた4回の第3打席で今大会初ヒットとなる2点タイムリーを放つと、8回にも2死満塁からセンター返しで計4打点。「この試合までみんなに迷惑をかけていたので、いいところで1本出てすごく良かったです」とキャプテンとしての責任感をにじませた坂下は、「アメリカに勝たないと世界一は絶対に獲れない」「必ずアメリカに勝つ」とチーム全員が結束して試合に臨んでいたことを明かした。
また2年生の横山は、11対7と4点差まで詰め寄られた7回にソロホームランを放つなど3打点の大活躍。日本を率いる永田裕治監督も「ものすごく大きな1点」と絶賛した一発について、「悪い流れを断ち切ろうと、まずは自分がヒットで出ようと思った結果、ホームランという良い形になりました」と振り返った横山。南アフリカ戦ではスタメンから外れていただけに、試合後のインタビューでは「出られない悔しさを今日にぶつけてやろうと思って、アメリカ戦に臨みました」と2年生らしからぬ気持ちの強さも見せていた。
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