前頭十一枚目の炎鵬(宮城野)が前頭十四枚目の剣翔(追手風)に寄り切られて2敗目を喫した。
立ち合い時計回りに回転しながら左を差し、さらに右の前まわしを引いた炎鵬。先に自分の形を作ったかに見えたが、175キロの巨体を持つ剣翔はその重さを生かして土俵中央で炎鵬を組み止めると、右を引き付け、腰を押し付けるようにしてゆっくり、じりじりと炎鵬を寄り切った。
AbemaTVで解説を務めた元横綱・若乃花の花田虎上氏は「これは小兵が一番やられたくないパターンです」と話すと、身振り手振りを交えながら「小兵力士が何をしてくるかわからずに怖がる力士は腰を引く。その結果投げられたり、捻られたりする。ただ剣翔はそこで落ち着いて自分の身体を生かし、腰を前に出しながらゆっくりと前に出た。これをやられたら、小兵力士は何もできない」と説明した。
すると実況を務めた清野茂樹アナウンサーが「炎鵬攻略法ということですね?」と問い返すと、花田氏は「あまり言いたくない」と困った様子で言葉を濁していた。
なお炎鵬の動きを完全に封じ込めた剣翔は2敗を死守。これまでの対戦成績が全勝という炎鵬を相手に、相性の良さを発揮した。
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