将棋の王位戦七番勝負第7局が9月26日、東京都千代田区の「都市センターホテル」で2日目を迎えた。前日25日に、初防衛を目指す豊島将之王位(名人、29)が、71手目を封じ手。開封された後、初タイトルを目指す挑戦者の木村一基九段(46)の手番で再開した。
第5局に3勝目を挙げた豊島王位が先にタイトルに王手をかけたが、第6局に木村九段が粘って、同シリーズはフルセットに。同時期に行われていた竜王戦挑戦者決定三番勝負でもフルセット(豊島王位の2勝1敗)までもつれ込むなど、ファン・関係者の間では「十番勝負」として注目を集めてきたが、本局で長き戦いの終止符が打たれることになる。
運命の一局は、豊島王位の先手番で、角換わりの出だしから進行。持ち時間では豊島王位が一時、3時間以上もリードする場面があったが、封じ手となった71手目で2時間12分の大長考があり、現在は約1時間差になっている。
本局の持ち時間は各8時間の2日制。AbemaTVでは、この対局を終了まで生放送する。
【封じ手時点の残りの持ち時間】
豊島将之王位 4時間50分(消費3時間10分) 木村一基九段 3時間53分(消費4時間7分)
(AbemaTV/将棋チャンネルより)