「7~8割は思い描いた戦い方はできたと思いますが、逆に言えば2~3割は不満が残る。自分の弱さを痛感した部分です」。プロ麻雀リーグ「Mリーグ」1年目を、EX風林火山・勝又健志(連盟)は、こう振り返った。レギュラーシーズン1位通過で、ファイナルシリーズは2位。もちろん優勝であれば10割、100点だったかもしれないが、あと少し何かが足りなかった。それを勝又自身は「踏み込みが足らなかった」と表現した。
 守備に重きを置きながら、確実に点を稼ぐのが二階堂亜樹(連盟)、滝沢和典(連盟)、そして勝又というチームのプレイスタイル。ファイナル進出となる上位4チームに入るため「安定感のある戦いが非常に大事」で、それは見事に実現できた。「そこはかなり満足いく部分です」と、この点においては納得した表情だ。ただ、ファイナルについては、途端に表情が曇った。「リスクを負ってでも、大きなリターンを得る麻雀をしないといけなかったかなと思います。どこか安定感のある麻雀から抜け出せませんでした」と、レギュラーシーズン同様の戦い方をした結果、ぎりぎりの4位で通過してきた赤坂ドリブンズが見せた怒涛の快進撃に、一気に置き去りにされ、逆転優勝を許した。