知識・経験が豊富な解説者でも、解説しきれないものが投手の投げた球種だという。 プロ野球で強打者として活躍した解説者の広澤克実氏(57)が、「スプリットをツーシームという人もいる」と、実際の握りと投手の表現にズレが生じていることについて語った。
広澤氏は9月28日、AbemaTVの六大学野球の中継に解説として登場。試合を見ながら球種について触れると「アメリカ式はよくわからないね。ナックルの握りをして『ナックルカーブ』とか」と、語り出した。続けて「ツーシームの握りで『スライダー』を投げる人もいる。でも、それを『ツーシーム・スライダー』とは言わない」と、言葉としての矛盾も指摘した。
解説から、結局のところは投手がどう思っているか次第なのかと問われると「スプリットもそうだよね。それをツーシームっていう人もいる。(DeNA)ベイスターズの山崎も、(握りは)スプリットだろうけど、ツーシームと言うし。日本人が投げて『カットボール』と言っているものは、だいたいスライダーだしね」と、他の例を挙げた。
これまでも、報道などで紹介されるものと、本人の表現にズレが生じ、ファンの間でもどちらが正しいのかわからないという声が出たこともあったが、解説者であってもこれは解説不能の問題のようだ。
(AbemaTV/スポーツチャンネルより)