「地元にそっぽを向かれると運営ができなくなる。そんな中で、影響力を持つ森山氏を怒らせるとリスクがある」
記者からの「森山氏をそこまで恐れるのはなぜ?」という質問にこう答えた、関西電力の八木誠会長。2011年以降、福島原発の事故で原子力発電事業に反対する空気が形成される中、事業継続のために森山氏の“重要度”は増していったようだ。
福井県・高浜町で1987年まで助役を務めていた森山栄治氏。森山氏を知る人によると、地元の業者の間では「天皇」と呼ばれ、「仕事を頼めばほぼ100%来る」と言われていたという。