将棋の順位戦A級4回戦が10月3日に行われ、渡辺明三冠(35)と羽生善治九段(49)の対局は、午後6時からの夕食休憩を終え、夜戦に入った。両者の対局は今回が78回目で、過去の成績は羽生九段の40勝37敗。
渡辺三冠は2000年4月に四段昇段。竜王位で初のタイトルを獲得すると、その後も永世称号を持つ竜王戦、棋王戦で特に強さを発揮し、タイトル数は23期を数える。棋戦優勝も10回と将棋界に名を刻み、さらに現在は、唯一の三冠保持者とトップを走る棋士だ。
羽生九段は1985年12月に四段昇段。こちらも竜王位で初のタイトルを獲得すると、史上初の七冠独占もあったように、タイトルを防衛・奪取し続け、歴代最多の99期まで積み上げた。棋戦優勝45回、歴代最多勝など、最多記録のほとんどを保持する将棋界のレジェンドだ。通算勝率が7割を超す羽生九段だが、対渡辺戦は40勝37敗で勝率.519。多数の対局をしている中では、渡辺三冠が最も羽生九段を苦しめていると言える。
今期のA級では渡辺三冠が唯一の3連勝で、これを羽生九段を含めた4人が2勝1敗で追う展開。独走になるか、混戦になるか、本局はリーグの行方も左右する一局だ。
持ち時間は各6時間で、先手は羽生九段。出だしは角換わり腰掛け銀から進行している。残り持ち時間はわずか5分差と、ほぼ互角だ。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
【夕食の注文】
渡辺明三冠 注文なし 羽生善治九段 とろろせいろそば
【夕食休憩時の残り持ち時間】
渡辺明三冠 2時間40分(消費3時間20分) 羽生善治九段 2時間35分(消費3時間25分)
(AbemaTV/将棋チャンネルより)