野球評論家の江本孟紀氏が17日に行われたプロ野球ドラフト会議を受け、今年も繰り返された“ドラフト狂騒曲”に言及。「(新人が)すぐに活躍することは厳しい。去年のドラフトでも皆さん大騒ぎした。その人たちで活躍した人はいない。ただ選手に責任はない。騒ぐ方に責任がある」と持論を展開した。
昨年同様、今回のドラフトでも高校生が注目を集めた。しかし、昨年のドラフトで注目を集めた中日の根尾昴選手、ロッテの藤原恭大選手、広島の小園海斗選手、日本ハムの吉田輝星選手の「BIG4」と呼ばれた選手たちはいずれも、プロ1年目で苦戦を強いられている。江本氏の発言にはそういった背景がある。
平成以降の高卒ルーキーで、特に目立った活躍をした投手は、1999年の松坂大輔投手(当時西武、16勝5敗)、2007年の田中将大投手(当時楽天、11勝7敗)、藤浪晋太郎投手(阪神、10勝6敗)の3名だ。江本氏は「高校生でプロ野球に入ってくる選手は図抜けている。本当はもう少しいてもいいかもしれないが、なかなか(環境に)合わない。松坂と田中は図抜けている。高卒で活躍するのはわずか。せいぜい1人いるかいないかだ」とプロの厳しさを説明する。
そのうえで「新人を生かすも殺すもファン次第」という認識を示した江本氏は「(ファンが)どういうふうに見てあげるか。ちょっと悪いと批判ばっかりするということもある」と指摘する一方、「毎年ドラフトをにぎやかにオフの間にやって、プロ野球はまた来年面白いぞと。そういう意味でドラフトは大事だ」と締めくくった。(AbemaTV『AbemaPrime』より)
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