大和証券Mリーグ2019、10月29日の1回戦で、赤坂ドリブンズ・丸山奏子(最高位戦)がデビュー戦を鮮やかな大逆転劇で飾った。オーラス南4局2本場、ラス目だった丸山は、アガリ牌をあえて見逃し、終盤に会心の倍満ツモアガリ。プロ2年目のルーキーが、Mリーグ史に残る劇的なデビュー戦勝利を成し遂げた。
 そのドラマは、南4局2本場で生まれた。持ち点1万1600点のラス目だった丸山奏子は、震える手で祈るように模打(モウター)を繰り返していた。「(佐々木)寿人さんからアガったら裏ドラが乗れば2着。ツモれば絶対トップ」と4着覚悟で当たり牌の三万が出ても見逃し、倍満ツモを目指していた。その一途な思いは勝利の女神に届き、最後の最後で三万をツモり上げた瞬間、視聴者からは「きたああああ!」「ほんまか!」「漫画だわ」「まじで鳥肌立った」「伝説的なデビュー」「ガチで神回」「伝説にも程があるわ」と賞賛と祝福のコメントが波のように押し寄せた。