11月10日から大相撲・九州場所(福岡国際センター)が開幕する。今場所、最も注目を集めると言っていい力士が、関脇・御嶽海(出羽海)。先場所、12勝3敗で自身2度目の優勝を飾り、今場所の成績次第では念願の大関昇進が叶う。「みなさんも期待してくれているので、そろそろその期待に応えて一個上の大関」と、本人もその気十分だ。
9月の秋場所では、同期生のライバル貴景勝(千賀ノ浦)と12勝3敗の相星で、優勝決定戦を戦った。「5年目でこんな経験できると思っていなかったので、めちゃくちゃうれしいですね。楽しかったです。決定戦の方が楽しくやれました」と、プレッシャーを感じるどころか、その状況を楽しむ強心臓ぶりは健在だ。優勝を決めた後のインタビューでは、愛する母に向かって投げキッス。天真爛漫な人気力士に毎場所、館内からは大歓声が寄せられる。