将棋の竜王戦七番勝負第3局が11月10日に2日目を迎え、兵庫県神戸市の神戸ポートピアホテルで再開した。1日目に先手の豊島将之名人(29)が封じた69手目が明かされ、広瀬章人竜王(32)の手番となった。
同シリーズは第1、2局と竜王初挑戦の豊島名人が連勝。主導権を握った。本局に勝利すれば、初の竜王獲得とともに、史上4人目となる「竜王・名人」にも王手をかける。七番勝負での3連勝から4連敗は、過去に2例しかなく、データ上でも圧倒的な優位に立つ。
広瀬竜王は昨期、タイトル100期がかかっていた羽生善治九段(49)から奪取し、初の竜王に。同シリーズで豊島名人に連敗後、トップ棋士相手に5連勝と、調子を上げてきている。両者の対戦は今回で18回目で、過去は豊島名人の9勝8敗と拮抗している。
本局の出だしは角換わり腰掛け銀から進行。封じ手前に広瀬竜王が1時間4分、封じ手で豊島名人が1時間59分と、長考が続いた。
持ち時間は各8時間の2日制。AbemaTVではこの対局を終了まで生放送する。
【封じ手時の残り持ち時間】
広瀬章人竜王 4時間32分(消費3時間28分) 豊島将之名人 4時間4分(消費3時間56分)
(AbemaTV/将棋チャンネルより)